【うつ病】 長年のうつ病経験をふりかえり、やらなかったのを後悔している事

 

先日、うつ病になりたての患者の方が、私のYahooブログに、コメントをくださいまして、「ああ、私もそういう時期もあったな~」 などと、ちょっと過去をふりかえりました。

 

 

その方は、発病して 1ヶ月ほどだそうでしたが、私もうつ病と診断されて、1ヶ月くらいの時期は、『長いこと寝ていたな~』 と思ったと思います。

 

 

普通に社会人になると、1ヶ月も会社を休めることなど、考えられませんから、1ヶ月休んだら、長いな~と思うのは当然ですよね。

 

 

私も発病したばかりの時 (発病 3年ぐらい)は、まさか自分が 20年立っても完治しないなど、想像もしておりませんでしたから、早く仕事復帰しないととか、今のうちに学生のころ買った、ペン習字を少しやろうとか、そんな事しかやらずに過ごしました。(笑)

 

 

(日ペンのみこちゃんの通信教育って、最期までやる人居るのかな?)

 


今から考えると、あの頃はぜんぜん、うつ病初心者で、何もわからずに薬を飲んで、ゴロゴロ療養していたと思います。

 

 

何度か、このブログでは 「あの頃、無理をして仕事復帰していなかったら、うつ病を克服出来たかもしれない」 というような事を書きましたが、これは実はそんなに、後悔していることではありません。

 

 

私の性格からして、ちょっと治って来たら会社へ行こうと思うのは、不自然なことではありませんし、頑張ればなんとかなると思っていたのも、当時の常識としては当然です。

 


医師の指導にもあれから、多少は変化がありましたが、それは治療法が進歩している証拠でもありますし、昔の間違いを今どうこう言っても、なんとかなるものでもないので、後悔するべき事ではありません。

 


当時、、、、、  と言うか、実は去年の春ごろまでですが、私はうつ病の事を、見るのも聞くのもいやだったので、うつ病についてはあまり調べたり、研究したりもせずに来ました。

 

 

しかし、これも当初から、そんなに長い闘病になってしまうとは、考えていなかったので、「とりあえず、お医者さんの言うとおりにしていたら、いいだろう」 と考えていたのは、しかたがなかったと思います。

 

 

そもそも、うつ病にはヤル気が出なかったり、書物を読んだり、学習したことを記憶するといった、脳の活動が悪くなる症状がありますので、勉強できなかったとか、研究できなかったなどということは、起こって当たり前の現象です。

 


やれば良かったな~とは思っても、やらなかった自分が悪かったとか、怠け者だったとか、反省するべき話ではありません。

 

 

失敗から学ぶのは重要だが、後悔しても過去はとりかえせないので、悔いる必要はないだろうというのが、私のモットウです。(苦笑)

 


それはともかく、『これはやっておきたかった』 と今思っているのは、自分の病状の記録を取る事です。

 

 

ブログで書いても、ノートに鉛筆で書いても、ツイッターでとにかくつぶやき続けてもいいですし、無論他人には公開しなくていいのですが、とにかく何年何月ごろは、こんな症状が出ていたとか、外出はこのくらい出来た、仕事はこのくらい出来たなどと、記録をとっておけば良かったです。

 

 

こうする事で、外出だけとっても、近所しか出かけられないとか、県外も行けるとか、海外まででも平気とか、行動範囲に出る症状がくわしくわかります。

 

 

過去の病状から、自分のうつ病の良し悪しを判断することも、可能になって来ますし、その病状に合わせたライフスタイルも模索できます。 ・・・・・

 

 


うつ病の困るところは、自分の事なのに、何が自分に起こっているのか、分かりにくいという点があり、自分の具合が悪いのかどうかが、良くわからずに働き過ぎて、病がぶり返すなんて事もよくあります。

 

 

いや、私の経験では、自分が具合が良くないのは、分かっていますね。

 

 

分かってはいるのですが、どこまで悪くなったら、仕事を休んだり、または少し仕事をセーブするなどといった、判断がなかなかできない場合が多いのです。

 

 

自分がこのレベルになったら、もうあきらめて休もうという、自分の病の特徴をつかむために、そういった病状の記録は、早くから取っていた方が、その後の闘病にも役立つと思います。

 

 

また、こういった症状の細かい変化は、薬の種類によっても違いますので、この薬を飲んでいた時は、こういう症状が出やすかったけど、こういう症状はあまり感じなかった、などといった記録もあると、その後薬を変える時の、参考にもなると思います。

 

 

若い頃の私は、最初は大きな大学病院へ行っていたせいもあり、(当時の)現代医学はなんでも分かっていて、言うとおりにしていれば、うつ病は治るだろうと思っておりました。

 

 

しかし、この 20年、薬もかなり開発されて、昔よりも効く薬になったように感じますし、昔はこうしなさいと言われていたのが、それはやらないでと言われるようになったりして、とにかくまだ研究中の病だということが、やっと理解できてきました。

 

 

まあ、卵は一日一個などと言っていた医学界が、今では食べ物とコレステロール値は、ほとんど関係がないと言っているのですから、医者など大した事は分かっちゃいないのです。(笑)

 

 

とくにうつ病で通院している時、医師は月 1~2回の患者との会話で、ちょっと症状や生活の様子を聞いたりはしますが、細かく1人1人を観察しているわけではありません。

 

 

うつ病の症状には個人差が多く、この人は記憶力が戻るのが先だったけど、この人は活動量が増えてくるのが、早かったなどというように、回復のパターンに違いが多々あります。

 

 

「この症状が治ったら、あと2ヶ月で寛解」 などといった、明確な目安がないため、医師も雰囲気で、このぐらい元気ならそろそろ薬をへらすか?などと、経験にもとづいて判断しておりますが、そんなに強固な論拠が有って、そう判断しているわけではないのです。

 

 

もちろん、勘がいいお医者さんは、かなりの確率で患者の具合を、見抜いているとは思いますが、とにかく 100%正しいということはありませんね。

 

 

この、個人差が多くて、一人をジックリ観察しても、うつ病の本質が分からないという、病の特徴は、うつ病研究をずいぶんと、遅らせているとは思います。

 

 

しかし、20年前だったら、それで良かったかも知れませんが、現代はIT技術も進化しましたので、もっと患者一人一人の情報を、全国的に集めて総合して研究すれば、パターンや問題点など、あぶり出す事も可能だと私は思います。

 

 

そういう研究を、将来誰かやる気があるのかどうか、、、、 私には分かりませんが、そういう時が来たときのためにも、自分の症状の記録をとるのは重要です。

 

 

自分と、人類のうつ病克服のために、、、、 まあ、動けないほど病状が悪い時は、できないだろうとは思いますが、ダラダラ療養をする時期に入って、ちょっと暇になってきている人は、良かったら記録を取って欲しいなと思います。

 

 

将来記録として、もし役に立てる場面が来なかったにしても、悩みや憤りを書くという事は、ストレスの発散などにもなるそうですので、その面からも病状を書いておくのはいいと思います。

 

 

もちろん、他人に見せることは、マストではありません。

 

 

今は誰でもスマホを持っていて、ネットにアクセスできるので、なにか症状を簡単に登録するような、アプリだけ作れば、情報収集もけっこう楽だろうと思うんだよねぇ・・・・

 

 

ダイエット日記とか、家計簿と同じようなソフトで、自分の体調を記入できたらいいだけなので、プログラムとしては簡単だろうと思います。 (プログラマーに発注すれば)

 

 

誰もやらないなら、私がやるか?

スポンサー求む。(笑)

 


・・・・ いや、本気になったら、クラウドファンディングだな。

 

 

今の私は、やりたい事は色いろ出てきているのですが、いかんせん、体がだるくて動けない時間が長いので、まだまだ寛解には程遠いですね。

 

 

みなさんも、お大事にどうぞ。

 

 

 

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