私が体験した、うつ病の記憶力がおちる症状と、頭が悪くなるわけではないと考える根拠。

 

記憶力が落ちるとは、大まかに分ければ 「新しい事が覚えられない」 と、「古い事が思い出せない」 になると思います。

 

 

これが認知症や加齢でよく、起こる事であるため、うつ病ではなく認知症の治療を、受けてしまっている人もいらっしゃると聞きます。

 

 

大きな違いは、うつ病の症状であれば、うつ病の治療が進み、他の症状が緩和してくるとともに、記憶力の低下も元に戻って来ます。 

 

 

私はもともと暗記が苦手で、歴史の年号や、数学の公式など、今では全然覚えていないと、、、、 いうより一回も覚えた事がないと、言っていいくらいです。(笑)

 

 

そんな私でも、うつ病が調子が良くなって来ると、「あれっ、昨日聞いた〇〇をまだ覚えてる!」と驚くほど、顕著に記憶力が良くなって来ます。

 

 

うつ病の症状の出方は、個人差がありますので、必ずそうなるとは言えませんが、私の経験からすると、長くても 4~5ヶ月ほど経つと、症状に違いを感じます。

 

 

早い場合は1~2ヶ月で、改善してくることもあります。

 

 

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さて、ここからは具体的な症例を、ご紹介しましょう。

 

 

こういう症状が、出る人と出ない人はおりますが、まあ一つの症例として、参考にしていただければ幸いです。

 

 

とくに良く忘れやすいのは、数時間から1~2日覚えていればいい、しっかり記憶しなくていもいい、事柄だと思います。

 

 

例えば私は朝、薬を飲んだか、飲むのを忘れたかが、午後には分からなくなって、また飲んでしまうようなことが、何度かありました。

 

 

ご飯を食べたのを忘れる、認知症のお年寄りのようですよね。

 

 

 

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  そういう時は、飲んでいる薬に飲む曜日を書きます。

 


レクサプロも飲んでおりますが、一緒に飲むのでこちらだけに書いて、用が足ります。

 

 

記憶力が戻って来ると、覚えていられるので、書くのがめんどうですから、書かなくなります。

 

 

同じような例では、食品を買う時は〇〇と△△を作ろうなどと、メニューを考えて買いますが、その後何を作ろうと思っていたか、忘れてしまいます。

 

 

これは冷蔵庫に、メモを貼ってしのぎますが、面倒なので治ってくると、また書かなくなります。

 

 

考え付いたブログ用のネタを、忘れてしまったり、今日はアレを掃除しようなどと、朝考えた事を昼には忘れていたりと、ほぼ認知症の人がうったえそうな、記憶力の低下がひんぱんに見られます。

 

 

隣の部屋へ行って、何をしに来たのか忘れたり、冷蔵庫を開けたとたんに、何を出そうと思っていたか忘れていたりもします。

 


しゃべっている時に、次に言おうと思っている単語が、出てこなくなって口ごもったりする事もあります。

 

 

時々ではなく会話が嫌になるほど、しょっちゅう起こりだしたら、あまり会話はしないようにして過ごします。 (人に会わないようにしたりね)

 

 

これは本当にうつ病のせいで、記憶力が下がっているのかどうか、私も何度も疑ってみた事があります。

 


医師に 「それは歳じゃないか?」 などと言われた事もあります。

 

 

しかし、19年観察しておりまして、うつ病の病状の上下動に、記憶力の上下動も同調しているので、これはうつ病由来と言っていいだろうと、、、、、 まあ、論を出したわけですので、そこは私を信用していただいていいと思います。

 

 

現在は職についておらず、少しばかり家事をして過ごしているので、職場でよく起こる症状があるかどうかは分かりません。

 

 

ただ、若い頃やっていた事務職の時は、仕事の予定や、読んだはずの書類の内容を、忘るような事もありました。

 


それはメモなど多めにとるような、習慣をつけてなんとかしておりました。

 

 

仕事自体をやめなければならなくなったのは、精神行動抑制 (やる気の無さ、体の辛さなど)のせいでしたが、記憶力の低下は、その前から出ておりまして、作業のスピードを遅くしていたと思います。

 

 

仕事がつらく感じるのは、記憶障害が出るためである場合も、多いということですね。

 


私が職場(事務職)で、記憶力がおかしいなぁと、気がついた現象は、パソコンに手書き伝票から数字を入力しておりまして、手元の数字を確認して、パソコンの方へ顔を上げますと、もう読み取ったはずの数字が、思い出せなかった時だと思います。

 

 

一瞬覚えて、パソコンに打ち込んでしまえば、忘れていい数字なのですが、ほんの1秒というか、覚えたなと思って顔を上げると、忘れてしまうのは困りました。

 

 

これが 1~2回なら、眠かったり集中力が散漫になったりして、起こるかもしれませんが、何度か見返しても、パソコンに向かうと忘れてしまうので、伝票を眺める時間をいつもの 3~4倍くらいかけて、数字を覚えることにしてなんとか作業しました。

 

 

作業は遅れますが、まあ私はそういう業務は、沢山なかったのでなんとかなりました。

 

 

書類を読んで、意味が読み取れないという解説のされかたを、している場合もありますが、私はこれも記憶力の低下の、一端であるように思います。

 

 

文字は目で追っているけれど、記憶に焼き付けられていないので、読み終わった時に何が書いてあるか分からないというような印象を、私は受けています。

 

 

記憶と言うのは、「忘れる」 という言い方をします。

 

 

これは脳の中にある情報が、消えてしまったようにも取れますが、本当は「思い出せなくなった」 だけというような説を、時たま耳にします。

 

 

その説で行けば、脳にそもそも入っていないのか、思い出せなくなっただけで、入っているのかは、私にも分かりませんが、それにしても日常の生活をおくるに当たって、「困る」 という事は変わりがありません。

 

 

ただ、これは脳内に起った機能障害で、表に現れている 「症状」 ですので、脳が弱ったから脳トレやろう!・・・・・  などとは、思わなくて大丈夫です。

 

 

むしろ、脳は休めてボケーっとしていた方が、うつ病にはいいんじゃないかと思います。

 

 

そうは言っても、早く治らないかと焦りなどありますので、ボケーっと何ヶ月も暮らすのも、なかなか大へんなんですよね。

 

 

治療のためなので、そこは根性でボケーっとしてください。(笑)

 

 

お大事にどうぞ。

 

 

 

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