「病気じゃなくて、怠けてるんじゃないの?」と言われても、自信を持って「私は病気!」と言っていいんですよ、うつ病は。

 

私がうつ病に罹患した20年前は、うつ病が社会問題になり始めた頃で、知名度がそもそも高くなかったため、理解するしないの前の問題だったようにも思います。

 

 

最近は精神疾患が、大へんな事になるらしいというくらいの、認識はある人が多いので、多少改善されているのは確かだとは思います。

 

 

それでも、「怠けてるだけじゃないの?」 「気の持ちようでしょ?」 などと言われて、辛い思いをしたという、うつ病患者さんの嘆きは、SNSなどでもいまだによく見かけます。

 

 
うつ病は平均的に真面目な人がなりやすい、と言われるくらいですから、「怠けている」「ズル休みしている」 と思われるくらい、患者にとって屈辱的なことは、、、、 まあ、なかなかありませんよね。

 


ハゲ と 怠け者だったら、どっちが屈辱かな~ ?

 

 

私は髪の毛は多いので、薄毛の苦痛は分かりませんが、デブと言われるよりも、怠け者と言われる方がずっと苦痛なので、イメージは想像できるつもりです。(苦笑)

 


残念なことではありますが、自宅で療養のために休んでいるうつ病患者は、ゴロゴロしてテレビでも見るくらいしか、出来ることがありませんので、怠けているように見えるのは患者側も認識しております。

 

 

また、うつ病の回復には数ヶ月から、長いと数年かかったりもしますので、それだけ働けないと、周囲の人間も 「働く気がなくなった?」 などと誤解しだすのは、そんなに不思議なことでもないと思います。

 


更に、時には患者自身も、自分は怠け者になってしまって、元には戻らないのではないかと、悩んでしまっている場合もあります。

 


これは、精神科医の方からも、もっと説明に努めて欲しいし、情報発信が必要な分野だと思います。

 


ただし、うつ病の知識は足し算や平仮名とちがって、日本人のほぼ誰でもが知っていようにするのは、無理があるのも事実です。

 


患者の周囲に、知らない人が居れば、なんとか説得したいところです。

 

 

一番簡単な方法は、患者自身から説明しても説得力が低いので、診てもらっている医師に説明してもらうのが早いでしょう。

 

 

実際、そういう相談は多いらしいので、精神科医の方は話慣れているとも思います。

 


面倒だから嫌だと言う精神科医は、よくない医師なので転院を考える、目安にもなると思います。

 


精神科医は通常、うつ病患者から診察料と処方箋作成料をとりますが、これは10分面談しても、30分面談しても同じ値段なので、商売の面から言えば話が長くなればなるほど、損になります。

 


ですから、それなりに時間を取って問診や説明をしてくれる医師は、腕がいいかどうかはともあれ、患者のためを考えてくれる、いい医師と言っていいと思います。

 

 

そうは言っても、一族郎党から友達まで、全員病院へ引っぱって行くわけにも行かないですから、患者の方もある程度相手を説得できると、療養生活の助けになると思います。

 

 
そのためには、患者がまず自分を信じる必要があると思います。

 

 

このブログでは何度か紹介したと思いますが、うつ病で弱まっている脳の活動が、回復して来ると、下がった能力や活動力が戻ってくるので、働きたくなってくるのは間違いありません。

 

 

だって、働かないとお金は無くなるし、世間体は悪いし、家族に心配もかけるので、仕事はそんなに好きではないにしても、元気なら働きたいですよね。

 

 
うつ病を長らくわずらって働けないと、周囲に 「働きたい」 と言うのも言うのがはばかれるようになりますが、働く自分に戻りたいと思っていない、うつ病患者は居ないと私は思います。

 

 

今の、元気が無い健康状態のまま、働くことは考えられなくても、うつ病にかかる前は、それなりに働いていた人なら、本来働くのが当然と思っている、常識的な人でしょう。

 

 

本当に元気であれば、仕事もなく毎日プラプラ遊んでいるなんて、プライドが許さないタイプの人ではないかとも思います。 ・・・・・・

 

 

うつ病になる人は、おおむね真面目な人だと言われておりますが、働き者の国・日本で、『真面目』 と呼ばれる人間は、働かないなんて不道徳な事を、良しとするわけがないのです。

 


「僕は違う」 と思う人は、もう少し治ってきたら、気が変わるかも知れないので、2~3ヶ月治療を続けてみてから、もう一度考えてください。

 


残念ならが、うつ病になっている時点で、8割がたの人は自分が真面目だと証明してしまっているので、その点をそんなに心配しなくて大丈夫です。

 


「でも、医師が間違ってうつ病と診断してしまったのでは?」 ・・・・・ という疑いがわく人も、いらっしゃるでしょう。

 

 
確かに、うつ病は多種多様な症状が出ますし、ただ疲れていたり、性格がやる気のない人とも似た状況になるので、見極めが難しそうに素人からは見受けられます。

 

 
しかし、今月の健診で私の精神科医にきいたところ、精神科医から見るとうつ病というのは、かなりただの怠け者とは違うので、容易に見分けがつくという話でした。

 


まあ、うちの先生の主観で言えば、100%大丈夫とは断言できないまでも、97~8%は間違わないという事です。

 


双極性障害などの、うつ病と同じ気分障害に分類される精神疾患は、専門家によって判断基準が異なったりするので、混同する場合はあるかも知れませんが、健康な人と病人を間違えることは、ほぼ無いと考えていいのです。

 


まあ、冷静に考えれば、うつ病は珍しい病ではないので、毎日のように患者を診ている医師からすると、非常に馴染みのある病なのでしょう。

 


なんせ日本には現在 104万人ほどの、うつ病患者がいると言われておりますし、毎年新しい患者さんが発生するので、1000人に一人とか、10000人に一人といった、珍しい病よりもずっと見分けやすいのは当然です。

 


精神科で 「うつ病」 と言われてしまったら、自信を持って 「私は病気で働けないだけ」 と思っていいという事です。

 

 

そもそも、働き過ぎや、職場でのトラブルを我慢しすぎて、うつ病になってしまったような人は、病気になるまで苦難に耐えた、我慢強い人だと類推することもできます。

 

 

残業が多いから辞める~とか、上司がパワハラするから辞める~・・・・ などと、簡単に逃げ出してしまう人間は、性格的にうつ病にはなりません。

 

 
うつ病になったという事は、我慢できる人と言うか、我慢してしまう人だという事を、証明してしまっているとも思います。

 

 
そう考えると、そんな真面目な我慢強い人間に、怠け者とか心が弱いとか、まあよくも言えたもんだと言ってもいいでしょう。

 

 

失礼を通り越して、事実にもとづいてもいない、見当違いな侮辱です。

 


名誉棄損で訴えて、賠償金支払わせるぞ~~~ってレベルですよ!

(それで、うつ病が悪化すれば治療費・生活補償費もとれるかもな)

 


まあ、うつ病患者は我慢強いので、訴訟は許してやりますけど、理解のない人間に、そんなに優しく接する必要もありません。

 

 

遠慮せず、言い返しましょう!

 

 


良識がありすぎて、出来ないですか? (苦笑)

 


辛いですね~、うつ病って。

 


早く治って、働ける人間であることを証明できるよう、心からお祈りいたします。

 


お大事にどうぞ。

 

 

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