私が体験した、うつ病の外出ができなくなる症状 (症状の出方はいろいろなケースがあります)

 

先日、記憶力の低下に関連する、私の体験について書いてみましたので、今回は外出に関して起こる症状を、思い出して書いてみたいと思います。

 

 

書いたところで、効果的な予防方法が、あるわけではないですけどね。(失笑)

 

 

でも、そういう症状があるのを知らないと、「なんで私、こうなってるのだろう? 別の病気もあるのだろうか?」 などと、無意味に悩むことにもなります。

 

 

こんな状況はうつ病なので、うつ病の治療が進めば、そのうち治りますという事を、明確にするためにも、一回まとめてみようと思いつきました。

 

 

 
外出に関する習慣に、うつ病で変化があらわれるパターンは、大まかには以下の3つがあると思います。

 

 

(1) 趣味やレジャーに興味を失い、行きたい先が思いつかない。

(2) 動きたくない、やりたくないといった気持ちのために行動に移れない。

(3) 外出したは良いのだけれど、あっという間に疲れてしまって、途中帰宅。

 

 

(1) は、出かける目的からして、失ってしまう症状で、好奇心や興味が薄れるうつ病には、ありがちな現象です。

 

 

うつ病が治って来て、また行き外出したい気持ちになるまでは、(2)(3)の症状が出ているのかは分かりません。

 

 

私の場合は、去年で言えば上野でやっていたゴッホ展も、バベルの塔も見に行きたかったけれど、出かける気になれなかったので、(1)の症状は今はそれほどひどくもないと言えます。

 

 

しかし、昔は行きたいと思っていた、海外旅行などは興味を失っているので、ぜんぜん影響が出ていないとも言えません。

 

 

これは私個人の体感ですが、近年飲んでいる SSRI系の抗うつ薬は、(1)の改善には効果が高い気がします。 (サインバルタ、レクサプロなど)逆に (2) に関しては、とくべついいような効果は感じません。

 

 

 

(1)趣味や好きだったことに、興味を失って出かけなくなる例。

 

人間は健康でも、趣味に興味を失ったり、他の物に興味がうつるような事はよくあるので、この症状が単にあきただけと、考えられてしまう場合もよくあると思います。

 

 

しかし、うつ病で興味を失った場合、他の物に興味がうつるという事はなく、何事にも興味がわかない状態になるのが普通です。

 

 

少なくとも、私の経験では、新しい趣味をみつけて、そっちへ興味がうつるということは無かったです。

 

 

この症状が出るレベルの病状では、外出が減るのと同時に、一日当りの活動量も、元気だった頃より、グッと減ってしまっていると思います。

 

 

早く退社した日は、友達と2時間飲んで、家へ帰ったらオンラインゲームを、5時間はやっていたという人が、早く帰れても、疲れて家へ直行、そのまま寝るというようなぐあいに、活動量は減って来ます。

 

 

また、休日はいつもどこかへ、遊びなり、買い物なり、出かけていたという人が、ぜんぜん出かける気にならない事もあります。

 

 

とくべつに疲れが溜まった時に、そうなる事は誰でもあると思いますが、うつ病の場合はそれが何ヶ月も治らない、という特徴があります。

 

 

私もパン教室と、茶道のお稽古をやめた後、他へ出かけることもしなくなったことがありました。

 

 

その後、さらに出かけられなくなり、会社もやめました。

 

 

数週間、そういった状態がつづいたら、うつ病ないし、なんらかの精神疾患の可能性がありますので、精神科または、心療内科などで診てもらうのがおすすめです。

 

 


(2) 外出するのがおっくうで、出かけられない。または、外出に必要な準備をする気になれなくて、出かけられないなどという形で現れる症状。

 

 

これは、患者の体感では 「おっくう」 「だるい」 「ただただ、やりたくない」 などの、怠けたいような、サボりたいような気持ちになる『症状』です。

 

 

「ひどい疲れ」という形で、感じる場合もあります。

 

 

このだるさは、うつ病では日常的に起こる 『精神行動抑制』という、症状の一種だと言われております。

 

 

精神行動抑制とは、読んで字のごとく、『行動』 が『抑制』されてしまう、感情の動きですが、これが患者の意志ではなく、脳の機能低下で起こります。

 

 

脳内の情報伝達物質 (セロトニンノルアドレナリンなど)に異常な動きが起きて、患者に行動を 「いやだな~」 と思わせる感情が、わきおこると考えられています。

 

 

これは、患者の意志で止めることができません。

 

 

もし根性で行動抑制の感情を、はねのけることができたら、それは根性が勝ったと言うよりは、うつ病が治って来ていると、考えられると思います。

 

 

この精神行動抑制は、作業が煩雑であればあるほど、強く患者に働きかけて来るようにも感じます。

 

 

つまり女性は外出前の準備が、男性よりも大変ですので、よけいに外出が出来なくなる場合が多いというのが、私の説です。

 

 

 


(3)疲労ややる気の無さで、外出先で具合が悪くなるパターン。

 

 

せっかく出かけたのに、すぐ帰りたいなんてことは、うつ病では良くあります。

 

 

元気な時の私は、東京などに出れば、交通費の元をとるために、あっちも見よう、こっちも寄って行こうと、ついつい欲張って、足が痛くなって帰ります。

 

 

しかし、うつ病の具合が悪いと、目的の物を見たら、もう元気が無いので、日が沈む前に帰ってしまうなどという事も起こります。

 

 

出先でひどい疲労感におそわれたり、人込みに不安感を感じたり、自宅から遠くへ来てしまったという事に恐怖を感じたり、、、、、 

 

 

都心に出た時に、高い建物を見上げると、怖くなったような事もありました。

 

 

ともかく嫌な気分になって帰りたくなり、疲れて帰りたくなったり、症状の出方は、当日の体調にもよりますし、行先の状況にもよります。

 

 
・・・・ 今は国立新美術館で、荒木飛呂彦先生のジョジョ展をやっているので、ぜひ行きたいんですけどねぇ。

 

 

開催終了の10月 1日までに、乃木坂へ行ける、元気が出るだろうか?

 

 

家からは小田急線で、代々木上原で千代田線に乗り換えて、合計1時間くらいの道のりだが・・・・・ 

 


でもこないだ妹が行って、すごい人だったというから、行きたくないな~。(苦笑)

 

 

うつ病で現れる症状は、とても個人差が大きいので、自分はそういう事はないとか、自分の症状はもっと酷いなど、いろいろだとは思います。

 

 

ですから、私の症状は一例として、参考にしていただければ幸いです。

 

 

うつ病が治ってくると、健康だった頃のような、行動パターンが戻りますので、「最近出かけないから、靴を半分捨ててしまえ」 といった、思い切った身辺整理はしない方が無難です。

 

 

健康な頃から、整理したかったですか? ・・・・  なら、まぁいいか。(笑)

 

 


お大事にどうぞ。

 

 

 

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