うつ病が 「根性」 や 「気の持ちよう」 では、どうにもならない科学的な理由

 

うつ病は 『心の病』ではなく、『脳の病』なので頑張ろうが、根性出そうが、改善しません。

 

 

「仕事へ行きたくない」 「何もしたくない」 「動く気にならない」 などといった気持ちが、どうする事もできないのは、脳の中に機能障害が発生しているせいなのです。

 

 

根性でどうにかなる甘えた病に、治療費をサポートするほど、厚生労働省は甘くないので、そこは疑わなくて大丈夫です。(苦笑)

 

 

気の持ちようでどうにかなったら、それはうつ病ではなく、ただの甘えです。働いて下さい。

 

 

さて、言葉で 「根性ではどうにもならない」 といくら説明しても、信憑性が薄いので、うつ病のメカニズムを、私の主治医にきいて来ました。

 

 

できるだけ、ザックリまとめましたので、詳しくは専門のサイトなどご覧ください。

 

 

 

うつ病のメカニズム】

 

脳の中には、物事を考えるための、脳細胞が無数にあります。

 

 

これは中学・高校くらいで、基本を習うと思うので、下のような脳細胞の図はどなたも見た事があると思います。

 

 

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この細胞と細胞のつなぎ目は、下の図のように完全にくっついてはおらず、その隙間で情報を伝達するために、情報伝達物質というのが働いています。

 

 

 

伝達物質が情報を受け取って、隣へ持って行くという感じですね。

 

 

 

モリーディバイスでパソコンからパソコンへ、情報を移すような感じと考えても、いいかも知れません。

 
  
 
 
 
 
イメージ 1
 

 

 

水色の部分がシナプスと呼ばれ、情報を出す側と受ける側が向きあっている、という感じの構造だそうです。

 

 

上の図では、黄色い粒で描いた、情報伝達物質というのが、正常な働きをしなくなるのが、「うつ病」 です。

 


私の主治医の話しでは、シナプスの情報を送る側が、伝達物質に情報をインプットして受け側のシナプスに向けて、発射 しています。

 

 

しかし、受ける方が受け取らず、伝達物質が戻って来てしまう、という説が有力だそうです。

 


まあ、小さい細胞の話しですし、顕微鏡で見ようにも、細胞を人体から切り離すと、動かなくなってしまうので、目で見て調べるのは難しいのだそうです。

 

 

 

 

    イメージ 3

  

 

 

 

ただ患者側からすれば、病気のメカニズムの詳細は、バッチリ 分からなくても、いいと私は思っています。

 


とにかく、上の説明で、気の持ちようや根性じゃどうにもならない 「病気」、言葉を変えれば 「体の不具合」 という事は、十分わかりますよね。

 

 
情報伝達物質を 『根性』 で、正しく動くようにできますか?

できない!(笑)

 

 

少なくとも、私は無理ですね。

 


たまに耳を動かしたり、胸の筋肉をピクピクさせたりする人がいるので、脳内物質ももしかしたら動かせる、特殊な人が居るのかも知れません。(百歩ゆずって)

 

 

しかし、普通の人間は脳内物質を、自力でどうにかする事はできないのです。

 

 

したがって、脳内物質の問題で起こっている、うつ病由来の症状も、根性やヤル気ではどうにもならないのです。

 


「僕はヤル気が出せない、ダメな人間だ・・・・・」 と思っている、うつ病患者の人は、上の病気のメカニズムを覚えて、開き直って下さい。

 

 
「やる気だせよ~」 と言うはげましは、「頑張って シナプス前膜から、シナプス後膜へ向けて、情報伝達物質を正しく送れよ~」 と言っているのと同じです。

 


ムリ言うなってことですよ。(苦笑)

 

 

100m 5秒で走るよりも、無理な事を言われているのです。

気にする事は、ゼンゼンありません。

 

 

尚、このうつ病の脳内のメカニズムは、もう何年も前から分かっている事で、私自身、数年前にも同じような説明を聞いたことがあります。

 

 

また、ネット検索したり、うつ病について書いた本を読んでも、もっと細かく書いてあると思います。

 

 
細かい説明は、読解力が落ちるうつ病患者には、読みにくいので不親切ですけどね。

 


すでに知ってた~という人も、けっこう多いかも知れません。

 

 

「心の病気」 とか 「心の風邪」 などといった、キャッチフレーズではなく、この脳の中で発生する障害を、全国的に広めて欲しいですね、精神医学界は。

 

 
「やる気がないだけ」 とか、 「根性が足りない」 などと言われて、悲しい思いをするうつ病患者を減らすには、病気を正しく説明する事だと私は思います。

 


ともあれ、お大事にどうぞ。

 

 

 

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