私が体験した、うつ病の文章を読むことが、難しくなる症状

 

うつ病で、落ちる能力はイロイロありますが、その中に読書力・読解力があります。

 


まず、文章を読んでいるうちに、自分がどこを読んでいるのか見失ったり、同じところを気がつかずに、何度も読んでいたりしていることがあります。

 

 

これが起こると、読み終わるまでにいつもの2倍、3倍の時間がかかります。

 

 

また、読み終わった時、何が書いてあったか分からなくって、読み返さなければならなくなる場合もあります。

 


この症状は、今読んだ内容を記憶ができない、または内容が読み取れないなど、パターンが何種類かあるように、私は思っております。

 


とにかく症状の出方は色々ありますが、おおむね読む事が困難になるのは、非常によく起こる症状です。

 


ちなみに私は、若い頃ですが、書類を沢山読まなければならない、仕事をしていた事があり、この症状にみまわれて、大変だった時期もありました。

 

 

電化製品の取扱説明書など、作っていた会社に居たのですが、文章のチェックに数倍の時間がかかるようになり、先輩に 「この作業は、こんなに時間をかけてはダメよ」などと怒られたこともありました。

 

 

当時は、うつ病で文章が読めなくなるなどの、知識が無かったので、反論もできずに、そのうち更に具合が悪くなって、休職することになりました。

 

 

更に、うつ病には意欲の低下、好奇心の低下、忍耐力の低下などがあり、文章を読む気にすらならなかったり、読み始めても終わりまで、読み続けられなかったりといった症状もあります。

 

 

また疲れがひどく、何分も読んでいられないというのも、症状の一種です。

 

 

これらの症状が原因となって、読む事が困難になると、本を手に取ることもしなくなりますので、そもそも読む事に障害が出ていると、気がつかない場合もあります。

 

 

うつ病が回復して来て、「また本が読みたくなって来たな~」 と思って、読み始めてみたら『あれっ、なんか読み続けていられないぞ?』 『なんで意味が分からないの?』 などといった状況になり、やっと症状に気がつくということですね。

 


私自身は自称 「本の虫」 というくらい、読書好きなので、とくに読めない期間は、暇になりがちです。

 


そんな病状に苦しむ、うつ病の患者さん向けに書いているこのブログは、文章はなるたけ簡素に、要点を分かりやすく書こうと思っております。

 


思ってはおりますが、書き始めると 「アレも書きたい、これも書いておきたい」 と欲張ってしまい、なかなか短くまとめる事ができません。

 

 

最近は、以前書いた記事も見直して、長すぎるところを短くしようと、時々修正を入れたりしております。

 

 

この文章ごとに、大きなスペースを開けるもの、多少読みやすいかと思って、やっております。

 

 

スマホで読む人は、関係ないかもです)

 

 

うつ病の、自分が読んでいる位置が、どこか分からなくなる症状は、行がかわる時に、次の行がどこだか、分からなくなる事が多いので、文章の列が ビッシリ 書いてあると、とても起こりやすいのです。

 


また、「一気に 30行読まなければならない」 と考えると、うつ病の 『やりたくないな~』という気持ちが、沸きやすい傾向もあります。

 

 

「もう 3 行だけ読んで、終わりにしよう」 というような事が、視覚的に パッと見てとれると、少しは読む気がでるということとですね。

 

 

しかし、正直言えば、私自身はうつ病になってから10ウン年くらい、うつ病の事を考えるのも聞くのも嫌で、ほとんど情報収集もしませんでした。

 

 

そういう、症状が出ている患者さんには、もう読ませる手段が全く無いです。(苦笑)

 

 

まあ、常にヤル気や意欲が無くなるうつ病は、「治そう」 という意欲も失う場合があるので、そういうこと仕方がないですが、、、、、、  困った病ですね。

 


ところで最近の私の読書事情は、座っている事が疲れてしまって、喫茶店などで読書をしようと思っても、10~15分程度がやっとです。

 


根がケチなので、せっかくコーヒーを買ったのなら、1時間くらいは粘りたいのですが(笑)、もう少し元気にならないと、そういう読書は出来ないようです。

 

 

自宅ではゴロゴロして読めるので、2時間くらいは行けるかな~?

とにかく本好きの人間には、うつ病は泣きっ面に蜂な病ですね。

 


・・・・・ いや待て、本が何時間も読めるようになっても、働くほど元気じゃない時期は、思う存分読んでいられるので、そんなに悪くなかったような?

 

 

7~8年前だったと思いますが、アガサクリスティーを80冊ほどと、京極夏彦の妖怪物を10冊くらい、各3回づつは読みました。

 

 

うつ病のせいか、元々の記憶力がそんなものなのか、、、、、  とにかく内容やエンディングを忘れてしまうので、同じ本を何回も楽しめるという、いい面もうつ病にはあります。(苦笑)

 

 

あの頃は、読書にちょうどいい病状でしたねぇ。

 

 

そういう事も、たまにはあります。

 

 

お大事にどうぞ。

 

 

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