うつ病になったら、貯金はできるだけ大事に使おう。

 

そもそも貯金が無いと言われると、ちょっと困りますが、私の経験から言いますと、うつ病は当初予想したよりも、闘病が長くなる場合が多いと思います。

 

 


半年~1年くらいで、元のように元気になるんだろうと思っていた私ですが、うつ病にかかる前の状態くらいまで元気になったのは、発病から 7~8年後で、それも 2年ちょい働いたところで再発し、以来10年ほど本調子に戻った事はありません。

 

 


話が違うにもほどがありますよねぇ? フッ (もはや笑える)

 

 


まあ、私は極端な例かも知れませんが、1年だと思っていて、2年に伸びたとしても、1年よぶんに働けないとすると、大へんなことになるのは大差がありません。

 

 


私のように実家に住んで、家賃も電話代も心配がなかった人間と、自分の家があってローンがあるような人では、その苦悩のレベルが違うとは思いますが、しかし困難な状況になるという点では同じでしょう。

 

 


20年前は、まだ携帯電話を持ってない人も多く、私は親が電話代を払っている、家電だけで用が足りていたのですが、今は携帯料金も払わないわけにはいかないでしょうし、最低限必要な出費は増えているように思います。

 

 


ともあれ、1~2年程度の治療の延長は、少なくありませんので、一度うつ病と診断された場合は、覚悟というか、対策をこうじておく方が無難なのは確かですね。

 

 


うつ病にかかったばかりでは、なかなかそこまで気が回らないのも分かりますが、とにかく治ってきても楽観は禁物です。

 

 


ちなみに、最近 「働けなくなった時にもらえる保険」 などといった、一見よさげな医療保険が、保険各社から販売されておりますが、うつ病は入院がなく、自宅で療養する場合も多いので、「入院 1ヶ月以上でもらえる」 という規約がある場合は、もらえない人が多いでしょう。

 

 


私は20年ちかく、通院と服薬はとぎれた事がありませんが、入院をしたことはありません。

 

 


家庭環境に問題があったり、自殺をはかる危険があるような患者さんは、入院する人もいらっしゃいますが、通常のうつ病の療養は、自宅でただダラダラ暮らすといったスタイルです。

 

 

こういった実際に直面しそうな状況は、うつ病になってみないと分からないことが、とても多いとも思います。

 

 


一例ではありますが、私がこの20年ほどの間、どんな財務状態であったか、ご参考までにザックリご紹介いたしましょう。

 

 


私はうつ病と診断されたのは、20代半ばでしたが、当時は実家暮らしで、家賃や光熱費の心配がなかったので、「まあ元気になったらまた稼ごう」 と気楽に考えておりました。

 

 


新卒当時から財テク好きだったので、貯金は200万くらいあったように思いますが、気晴らしに買い物などしてしまい、律義に家に入れる食費や、国民年金も払いましたので(笑)、バイトができるようになった1年半後には、ほぼなくなっておりました。

 

 

 

30歳までに 8~900万貯めて、それを頭金に家でも買おうと思っていたのに~~~~って感じでしたね。 若かったな~(笑)

 

 


そこから、3年ほどはバイトと言っても、コンビニで週 4日、一回 4時間のシフトをこなすのが、イッパイイッパイでしたから、治療費+小遣い程度しか稼げず、細々と生きておりました。

 

 


一日 8時間働いて、日によっては残業もできるくらいに元気になったのは、発病当初から数えて6~7年くらい経っていたと思います。

 

 


この働けた 3年間ほどで、また財テクに手を出し、折り悪くリーマンショックにぶつかって、増やすどころか減らしてしまいましたが、うつ病が再発した時には、100万円以上の貯金がありました。

 

 


この時はさすがに、前のようにホイホイ使ったらいけないと思いまして、チビチビ使いながら療養を続けましたので、2年ちょっと休んでいても大丈夫でした。

 

 


ここで長期の療養をしたのは、1日たった 4時間のバイトを、3年もやることになったのをふまえ、もっと元気になってから、社会復帰をはかろうと考えたためです。

 

 


バイトをしていた時は、まだ元気が無いのに無理をして働いて、回復を遅らせてしまったようにも思ったので、次はバイトをはさまず、オフィス仕事で、8時間働ける程度までに元気になってから、社会復帰しようとも考えておりました。

 

 


バイトの時給が、私の英文事務の時給の半分程度だったので、ならば 1年多く休んで、いきなり事務になっても、稼げる金額は変わらないとも思ったんですね。

 

 


しかし、その後始めたオフィスワークは、コンビニよりも楽だと思いましたが、疲労感がひどく、最終的には、半年ほどで退職 (というか派遣契約切れで、更新しなかった) し、また療養生活に戻りました。

 

 


その時の稼いだお金が無くなって来た時、40歳を過ぎておりましたが、もはや自分で独立をするのは無理だろうと決心し、夫と結婚して、今は金銭的には夫にたよって、専業主婦をやっております。

 

 


もちろん、ここまで長引く患者さんは、100人に2~3人くらいと言われますので、私ほどダラダラ病んでいなければならない人は、多くはないと思われます。

 

 


ただ、闘病が 1年で済んだにしても、貯金はチビチビ使う方が安全策ですね。

 

 


本当の事を言えば、人間は病気で働けないといった事情がある場合、誰かからお金を借りるのが、普通だろうと思います。

 

 


真面目な性格がいけないとは思うのですが、私は自分のプライド的にですが、返すあての無い借金というのがなかなかできなくて、母と夫に 10万円づつ借りてはおりますが、これ以上借金を申し込む事が、イヤなんですよねぇ。

 

 


生活費を夫に頼っているとは言え、こちらは家事やらなんやら、やっているから面倒を見てもらえているという事はありますし、それと借金とは違います。 (My ルール)

 

 


母の方のはそもそも、二度目の再発の時、「大へんだろうから、これ使いなさい」 と言ってくれたので、べつに借りたという分けでもないですが、10年前の話なので、むこうは忘れているかも知れませんが、、、、 いや、逆に 30万貸したとか、間違って記憶している事の方が多い人だから、気をつけよう。

 

 


なんというか金銭感覚は、人それぞれ違うとは思いますが、うつ病になるようは人は、クレジットカードのリボ払いとか、カードローンを使わない人が多いのではないか、という気がしますけど、、、、   どうかな?

 

 


う~ん、うちの夫もリボ払いや、カードローンは使いませんが、返す当てがないのではなく、『あんな高い金利を払うやつは馬鹿だ』 と言う人間なので、事情が違うねぇ。(苦笑)

 

 


まあ結論としては、貯金の心配よりも、早く治るように、治療に専念するのが一番です。

 

 


具体的には、毎日薬を飲んで、だらだら寝てくらして、治るのを待つといった活動を、忍耐強くつづけるのがおすすめです。

 

 


お大事にどうぞ。

 

 

 

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