引きこもりの人は、なんらかの精神疾患をわずらっている可能性があるので、すぐに病院へ行ってみてください。

今年の春ごろだったと思いますが、精神疾患をもった自分の子供を、20年以上監禁していたというご家族が発見され、ニュースになっておりました。

 

 

 

子供が暴れて、止められないので檻に入れて、食事などはちゃんと運んでいたようですが、とても痛ましい事件でした。

 

 

 

監禁されていた子供 (今は40前後だと思いますが) は、無論可哀そうですが、隠していた家族も、20年も苦しい思いをなさっただろうとお察しします。

 

 


このニュースを見ていて気がつきましたが、引きこもりの子供を、社会復帰させず家で面倒を見る親が多いのは、そういう状態の子供を、世間の目から隠しておきたいためなのだろうと思います。

 

 

 

まあ、暴れないにしても、働いていない成人の子供が居るなど、近所にはあまり話したいことではありませんよね。

 

 

 

引きこもりは、子供 (年齢は大人) だけでなく、母親・父親である場合もあると思いますが、どちらにしろ、社会に適応できないような、なんらかの精神疾患を持っている人が、大半を占めるとも言われます。

 

 

 

しかし、仕事をさせようとして、争いになっても怖いので、引きこもりのまま、半分放置しているご家族も多いのではないでしょうか。

 

 


家の恥を、外部に知られないようにしているのは、患者本人だけではなく、家族も同じだという事ですね。

 

 

 

まあ、そういう患者さんが家族に居るというのは、家族にとっても苦痛であることは、想像にかたくありません。

 

 

 

しかし、これが日本の 70万人 (内閣推計) の引きこもりのうち、半分だけだったと仮定しても、35万人!

 

 

 

あなたは一人じゃありません、って言うよりは、東京ドーム 7杯分の大集団です。(苦笑)

 

 

 

しかも、上記は引きこもっている人の人数ですから、世帯数と言ってもいいでしょう。

家族が平均 1.5人居るとすると、35万+35万×1.5=・・・・・・

 

 


暗算できないですが(苦笑)、悩んでいる人はかなり居るのは、明白です。

 

 


「うちの家族に、引きこもりがいるけど、一度も病院は行っていない」 という人は、

とりあえず精神科か、心療内科を受診してもらって欲しいです。

 

 

 

うつ病もそうですが、現在は各種精神疾患を治療する方法も、いろいろ開発されておりますし、治らないにしても、治療や生活をサポートする制度もあります。

 

 


ご近所や知り合いに隠すのはいいとして、病院や役所の福祉課には相談して、適切な対応をして欲しいところです。

 

 

 

相談窓口は、どの地域にもありますが、厚生労働省の案内ページはこちらです

 

患者さん用ページ
    http://www.mhlw.go.jp/kokoro/support/3_08_01consul.html

ご家族用ページ
    http://www.mhlw.go.jp/kokoro/support/3_09family.html

 

 

 


戦前、戦時中は、障害のある女性が、強制的に不妊治療を受けさせられたといった、ニュースも今年話題になりましたが、現代はそういう時代ではありません。

 

 

 

ただ、精神疾患認知症もそうですが、『家族内で解決しよう、外部には秘密にしよう』、という意識を持っているご家族は多く、これはちょっとやそっとで、改善できる事ではありません。

 

 


地道に情報発信して、社会の認識を変えて行くのが、重要だとは思います。

 

 

 

まず、知っておいて欲しいのは、『精神疾患』 というのは 「心の病」 などと、よく呼ばれておりますが、実際は脳の中になんらかの不具合があり、性格や言動が、現代社会に適応しにくくなっている 場合が、一般的だという事です。

 

 


例えば、切れやすい人は、脳の内部の怒りを起こす部分 (扁桃体) を、適度にコントロールしてくれる、前頭葉の働きがにぶくなっている場合が多い、と考えられております。

 

 


これは、うつ病認知症などの、精神疾患で起こる事もありますし、頭部に怪我をして前頭葉になんらかの異常が起こり、性格が変化してしまったように、見える場合もあります。

 

 

 

 f:id:kuro-no-333:20180826134012j:plain

         人間の脳  略図

 

 

 

ともかく、ザックリ言えば引きこもりは、心の問題ではなく、脳の不具合である可能性が高いのです。

 

 


~ 1億人に 1人くらいは、本当に悪霊 (笑) がついているかもしれませんが、その他の人は、脳内の情報伝達がうまく行かないとか、脳の一部にうまく働いていない部分があるとか、そういった事が原因になって、言動に問題が出ているのです。

 

 

 

脳は人体の一部ですから、医学で治療が可能です。

 

 

 

完全に治らない場合でも、治療で改善させる事は、100%とは断言しませんが、8割がたは出来ると言っていいと思います。

 

 


胃が悪ければ、内科へ行くのと同じで、脳が悪い場合は、精神科や心療内科へかかって下さい。

 

 


ちなみに、私の経験からすると、大学病院や大きな病院は、お客さんが多くて忙しいので、雑に扱われることも多いため、個人の開業医にかかるのがおすすめです。

 

 

 

まあ、自分で開業するのは、自分の腕に多少なりとも、自信がある医師ですから、デカい組織の中でコキ使われて、イライラしている大病院のシタッパ医師よりも、信用して大丈夫です。(苦笑)

 

 


あと、最初は健康保険がきく、まっとうな医院をご利用ください。

へんな宗教団体から、幸福の壷を買うのは、その後で遅くありません。

 

 


お大事にどうぞ。

 

 

 

 

 

  ☆ Yahoo! でも、うつ病ブログを書いております☆

 

同じ記事もありますが、こちらのブログよりも長くやっているので、

よろしかったらご来店ください。

 

 

blogs.yahoo.co.jp