うつ病にかかると、家族とトラブルを起こしやすいのは、なぜだろうか考えてみた (患者の意見)

 

うつ病で家族との関係が悪化するのは、患者の性格が変わってしまったようになる、症状が大きな理由の一つだと思っております。

 

 
性格の急激な変化は、うつ病で起こる脳内の、機能障害が原因です。

 

 

「去年の彼と比べると、別人のようだ」 と思ったら、それはうつ病の症状によって、引き起こされた変化とも言えます。

 


変わったように見える性格は、病気の治癒とともに元に戻って来ます。

 

 

うつ病は、脳内の機能障害が原因ですので、脳が元にもどれば、性格や能力などの変化も、自然に元の状態に戻るのです。

 

 

しかし性格が戻る前に、家族と大変ないさかいを起こすと、病の回復後も関係がなおらず、悩むことにもなりかねません。

 

 

また家族関係というのは、医師やメンタルセラピストなどのアドバイスで、簡単に修復できるものでもなく、決定的な解決策というものもありません。

 

 

ただ原因と言いますか、ザックリした傾向が認識できていると、少しは自分の置かれた立場での、改善策なども模索しやすいかと思います。

 


なぜ親兄弟や、友人などとの関係が悪化するのか?

 

 

それは、一般的にうつ病になる人の性格が、元々は真面目で、いい人だからです。 (苦笑)

  

 

家族も友人も、いい人と付き合うのに慣れていて、うつ病で言動や精神状態が、アンバランスになったような、困りものの人間の扱いには、慣れていないのです。

 

 

「子は親の背中を見て育つ」 などと言いますが、子供がくそ真面目なのに、親は完全にチャランポランのダメ人間という事は、100%でないにしろ、八割がたありえません。

 

 

また真面目な人間の友人は、十中八九真面目な人間です。

 

 

真面目人間にとって、真面目でない人間は理解ができず、付き合ににくいものです。

 

 

逆に不真面目な人間は、真面目な人間の堅苦しさに付き合い切れず、結局は真面目人間は真面目人間どうし、ヤンキーはヤンキーどうし付き合う事になります。

 

 
しかし、真面目人間として通っていた人間が、うつ病になって性格がヒネクレて来ると、周囲はヒネクレタ人間に慣れていないので、どうしていいか分からないのです。

 

 

ではこの状況に、対策は 無いのでしょうか?

 


私は自分の性格がヒネクレた時期に、こういう事を考えて対策を練るような気力も、思いやりも失っておりましたので、現在家族と穏やかにやっているのは、運が良かったとしか言いようがありません。

 

 

しかし今から考えてみると、2つほど、やっておけば良かった事は思いつきます。

 

 


【対策 1つ目】


性格がヒネクレテしまったのは、病気のせいであって、そのうち元の性格に戻るという事を分かってもらい、気に障る争いが起こっても、一時的な事と信じて、病気の回復を気長に待ってもらうよう、頼むことです。

 

 

平均的に、初めてうつ病をわずらった場合、性格の変化が病気のせいだと、考えることすらできないので、病気が治っても性格はこのまま良くならないと、考えてしまいがちです。

 

 

しかし、一時的に変わってしまったような性格は、不思議なほどに病の改善とともに、元のような状態に戻ります。

 


元から少々ヒネクレテいた人も、病気でレベルの上がったヒネクレから、元のヒネクレに戻るので、ご家族も慣れている程度のヒネクレになります。

 

 

慣れている程度のヒネクレた人なら、家族も友人も対応できますから、大丈夫なのです。(苦笑)

 

 
そもそも家族に迷惑をそんなにかけないように、くそ真面目に生きて来たうつ病患者は、あまり親に苦労をさせるお願いをした事もないので、話にくいとは思います。

 

 

私自身は話せてなかったしねぇ (苦笑)

 

 

でも、うつ病の治療中に、家族と仲たがいを起こす事は、よけいにストレスを増やすことになりますので、治療の妨げです。

 

 

出来たら、この記事を読んでもらうだけでもいいので、争い事が多くなるのは、うつ病のせいもあると、家族に認識してもらうのが、大切だと思います。

 


治療後、家族関係を良好に保つためには、早めの対策を取るのが有効ですので、争いが起こらないうちに、そういう症状もあるらしいと、家族に知っていてもらうのがおすすめですね。

 

 

 

【対策 2つ目】


もう一つの対策は、早めの薬の変更です。

 


もしくは医師への相談とも言えます。

 


実は争いごとになるような、家族や友人への憎しみと言いますか、恨み事が次々と頭に浮かんで、そればかり考えているような症状が、強くなるような時期があります。

 

 

その時点では、本当に怒っておりますので、患者には病のせいではないと、思えるとも思います。

 

 

家族の方から、「うつ病で、怒りっぽくなっているのでは?」などと指摘されると、よけいに怒り狂うので、周囲の人間がわにも、注意が必要です。

 

 

しかし、私は抗鬱薬を変えてもらったところ、1~2週間で恨みつらみを、激しく感じることがなくなった、経験がありました。

 


後で考えてみると、脳へ作用するうつ病の薬は、病気で活動が滞る脳の機能を、なんやかやして回復させる薬なので、怒りや恨みつらみを制御するような部分へ、より強く作用するような、種類の薬もあったのかも知れないと思います。

 

 

ともかく、「家族と喧嘩した」 などといった事を、精神科医に相談してどうなるもんでもなかろうと思い、当時はなかなか相談しなかったのですが、薬の変更で怒りを抑えることができる場合もあります。

 

 

これは絶対に、覚えておいて欲しいことです。

 

 

無論、不平不満は生きている限りありますが、怒り狂って怒鳴りちらしたり、暴力的になったり、などといった極端な怒り方をしてしまうようになった場合は、ぜひ医師に相談して欲しいです。

 


怒ったり恨んだりする気持ちが、口から飲む薬で変わるとは、なんだか眉ツバな話ですが、薬が症状に合っていると、そういったトラブルがおさまる事はあります。

 

 

私が体験して来たことですので、よかったら参考にして下さい。

 

 

お大事にどうぞ。

 

 

 

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