うつ病が再発した体験の、ご紹介。 (一例ですが、もし当てはまる事がありましたら、ご注意ください)

私はうつ病かかって、今年は19年目ですが、その中でも一番元気だった時期から、うつ病が再発してしまった流れを、ご紹介したいと思います。

 

 

 


せっかく回復して仕事に戻ったあと、再び病で職場を離れなければならない事は、そうとう辛い事ですので、再発の兆候が見られた場合は、早めに対応し、悪化させない事が大切です。

 

 

 

 

うつ病の症状には、個人差が多いので、同じ症状が現れるかどうかは分かりませんが、1つのサンプルとして、参考にしていただければ幸いです。

 

 

 

 

さて、私は本格的な回復で、フルタイムの仕事に復帰しましたが、うつ病が再発して来た当時は、まだ再発の防止のための、少量の抗うつ剤を飲んでおりました。

 

 

 

 

うつ病の症状が、ほぼ見られなくなっても、再発防止のために、投薬を続けることは、よくある治療の一環です。

 

 

 

 

1~2年程度は、そうやって様子を見て、更に薬を完全に止めてからも、数年は注意して生活するように、医師からは注意を受けます。

 

 

 


さて、私は具合が悪くなるにつれ、薬を増やしてもらったり、他の薬を試したりもしましたが、けっきょく仕事を続けられないところまで、悪くなって退職しました。

 

 

 

最初に気がついた再発の兆候は、たまに疲れやダルさが溜まって、出社できない日があるという事だったと思います。

 

 

 

 

初めてそういう状況で、仕事を休んだのは、働きだしてから 1年以上経っていたとも思います。

 

 

 

 

風邪をひいても、市販の風邪薬を飲んでいれば、出社しても平気といった、もともと元気な人間の私は、大きな体調不良がなく仕事を休むという事が、おかしいなとは思いました。

 

 


後で知った事ですが、これはうつ病が治った後でも、疲れやすい体質が残ってしまう現象で、専門用語でいえば 「易疲労性」 になると言って、とくに珍しい事でもないそうです。

 

 

 

 

この時は一日休んだだけで、その後しばらく何も起こりませんでした。

 

 

 


3~4ヶ月経って、また同じように、出社できない日があり、その後は2ヶ月に一回、1ヶ月に一回のように、徐々に間隔が短くなり、働き出して2年を過ぎた頃には、毎週のように、休まなければならないようになりました。

 

 

 


それでも、会社の方で仕事量を減らしてもらったりなど、対応をしてもらえたので、しばらくは仕事を続けましたが、結局 2年半ほど働いたところで、長期の休暇に入り、回復しないまま、退職することになりました。

 

 

 


このように、出社が困難になるのと並行して、疲労感や、動作が遅くなる、作業が遅くなる、記憶力が悪くなるなど、イロイロな症状が、じょじょに出始めます。

 

 

 

 

最初に、仕事を休んで 「なんだろう?」 と思った時期は、まだ元気で疲れも感じず、仕事のほかにも、同僚をさそって遊びに行ったり、習い事をしたり、婚活したりと、かなりアクティブに過ごしておりました。

 

 

 


月に一、二度休まなければならなくなると、週末や退社後の活動も、だんだんと出来なくなり、イライラして家族とのいさかいも、増えたように思います。

 

 

 


また、活動範囲がせばまり、ストレス食いなどで、かなり太ったという事もありました。

 

 

 

 

これは、抗うつ剤を増やしたせいも、あったかも知れません。

 

 

 


痩せてやつれて来るといいのですが、プクプクと血色良くなってしまうと、病気に見えなくて困るという事もあり、見てくれが悪いという以上に、これはこたえます。(苦笑)

 

 

 


フルタイムの仕事になり、多少お金も入ったので、美容やファッションも凝りはじめていたのですが、それもだんだんと面倒になり、最低限の身だしなみで出社するように、なって行きました。

 

 

 


コンタクトを着けたり、外して洗ったりが辛くなり、眼鏡に変えてしまったのも、その時期だったと思います。

 

 

 


そもそも、5~6年うつ病をわずらって、元気が出て来て、初めてコンタクトを買ったのが、この仕事に就く、数ヶ月前だったように覚えています。

 

 

 


手がかかる事をやめて、単純な作業ですむ事に変えるのは、うつ病の基本的な、症状の現れ方ですね。

 

 

 

 

お風呂に入るのが辛くなったのが、いつだったかは良く覚えておりませんが、仕事を始めた頃は毎日入浴し、髪も洗い、ときには1時間ほど半身浴をして、ダイエットなどという事までしておりました。

 

 


それが段々と、髪を毎日は洗う元気がなくなり、一日おきに入浴するようになり、週一になり、、、、  まあ、その頃には、週に何日も出社しなくなりましたので、「明日は決算書類つくらないと・・・・」 などといった、出社しないとまずい日の、前日にはシャワーを浴びるというような事は、していたと思います。

 

 

 


仕事の作業が遅くなったのは、身だしなみ関連の症状よりも、後だったと思います。

 

 

 


人名や数字を記憶できず、パソコンに打ち込む作業などに、手間取るようになったり、書類を読んでも、何が書いてあるのか理解できなくて、読み返すといった事が起こりました。

 

 

 


椅子に座っているのが辛く、いつも背中を丸めて、机に寄りかかっていなければ、ならないという事もありました。

 

 

 


離職の前の2ヶ月ほどは、お昼に食堂まで歩く気になれず、自分の机で出社時に駅で買った、オニギリなど食べておりました。

 

 

 


いつもランチを食べていた仲間たちとも、口をきかなくなってしまいました。

 

 

 


また動作自体が遅くなり、遠い会議室など行く場合に、歩くのが遅くて、なかなかたどり着かない、といった事もありました。 ・・・・・・

 

 

 


と言っても、これは仕事の量を減らしてもらい、時間に余裕ができたために、一つの作業に時間を多くさくことができ、なんとか対応できたので良かったです。

 

 

 


いや、会社がサポートしてくれて、再発後も長く頑張れてしまったために、かなり悪化するまで、我慢してしまったという事もあると思うので、いちがいに良かったとも言えないかも知れません。

 

 

 


この辺りの対応をどうしたら最善なのか、見極めるのはとても難しい事だと思います。

 

 

 


今から思うと、そこまで悪化する前に、仕事を一旦休んで療養に入り、治療に専念するべきだったのでしょう。

 

 

 


しかし、せっかく復帰した仕事で、経済的にも安定して来た時期に、また長期休暇に入るという事は、当時は考える気にもならなかったのです。

 

 

 


仕事をしながら、症状が悪化して来ていた時は、それでもしばらく我慢すれば、回復に向かい始めるのではないかと、信じていたとも思います。

 

 

 


その時、私はすでに、うつ病歴7~8年でしたが、それでも 『ここまで悪くなったら、働きながらでは治らない』 という判断は、できなかった分けです。

 

 

 


最終的に、その仕事 (派遣先) には3年間、籍を置いていましたが、後半の4~5ヶ月はほぼ休んだままで、派遣契約を終了してしまう事になり、職場の皆さんにも、派遣会社にも、さんざん迷惑をかけて、私の社会復帰は終わりました。

 

 

 


ともあれ、その職場で上司だった人が、今は私の夫です。

 

 

 


あの会社に一時期でも勤められたのは、神様のお導きか、私の人徳のなせる業か、ともかくラッキーでした。(苦笑)

 

 

 


人生には、そういった巡り合わせも、たま~~にありますので、希望を持って生きていって欲しいと願います。

 

 

 


お大事にどうぞ。

 

 

 

 

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