自分は責任感が強いから、うつ病になったのだと思いませんか?
うつ病になる人間の性格は、平均的に真面目で、責任感が強く、完璧主義、頑固、ネガティブ思考などと言われます。
私の主治医も、「この性格の人は、うつ病にならないと思うから、仮病かもな~」・・・・ というような事を、診断中に考えることもあるといいます。
うつ病になる人もそうですが、DVやモラハラ、セクハラ被害に遭う人も、えてして責任感が強く、ひるがえって 「自分が悪かった」 と考えてしまう人が多いそうです。
DV や各種ハラスメントのストレスから、うつ病になる人もおりますから、共通項があるに決まっているとも言えますね。
そりゃあ、責任感が強くなければ、病気になったり被害者になったり、自分がひどい目に合っている場面で、 「自分に責任がある」 などとは考えないですよね。
逆に責任感が無い人間は、セクハラをしても 「短いスカートはいてた、あの女が悪い」などと言いだします。
そんな人でもうつ病にはなるかも知れませんが、ヤクザの情婦に手を出して半殺しにされ、恐怖体験から発病してしまう部類の、うつ病でしょう。
真面目がたたって、うつ病になる人間とは、別けて考えた方がいいと思います。 (笑)
また他者に相談出来なかったり、被害届が出せなくて、結果 ドツボにはまるのも、「自分にも責任の一端があるから、警察や弁護士に相談するほどの事ではない」 とか、「自分の作業が遅かったから、責任とって残業しよう」 などと考えてしまう、我慢強い責任感の強い人間です。
反対に責任感が無い人間は、えてして 「こっちが誘惑されただけなのに、あの女がいわれのない慰謝料を要求して来る!」 「私が出来ないほど、難しい仕事を割り当てた上司が悪い!」 などと被害者ぶって、弁護士を雇います。
極論すると、うつ病になるのは、けっこう損な性格の人とも言えるかも知れません。(苦笑)
しかし、徳が高いとか、志が高いとか、清廉潔白とか、、、、 単にいい人とも呼ぶ事も出来る、感心な人々とも言えます。
いい人なのですから、できたら幸せになって欲しいとも思います。
私をふくめてね。(笑)
人類というのは、昔からこういった 「やられても、やり返せない」 タイプの人間がおり、辛い人生を送っているので、とくに珍しい出来事ではありません。
本当に気が弱いから反撃できない、という人もいるでしょうが、心が強いからガマン出来てしまうという、根性のある人も意外に多いのではないでしょうか?
このタイプの人間には、「無責任な人間になれ!」 「責任は人にかぶせろ!」と言っても、性格は変えられないものです。(苦笑)
しかし、やり返せないまでも、状況を切り抜ける 「技術」 は、訓練すれば身につけられるとも、私は思います。
「技術」 とは、ヤバい状況におちいった場合、状況を 「正しく」 分析する技術です。
客観的に物事を見て、責任の所在をハッキリさせる方法とも言えます。
私の持論ですが、何事も自分の責任と考えがちの人は、問題が発生した時に、自分の責任に結論する方向へ、理論立てて考えてしまうルーティーンが、すでに身についていると思います。
理論が正しいために、よけいに自分が責任を持つべき事という考えに、おちいっているとも思います。
この習慣を、破壊すればいいのではないでしょうか。
具体的な例で、説明しましょう。
上のセクハラの件を、思い出してみて下さい。
セクハラをしている方の人間は、無責任に 「あの女のスカートが短かったからだ」などと考えているという、あの事例です。(苦笑)
ここで、セクハラ被害に遭っている方が、「私が悪かった」 と考えるのはどうしてでしょうか?
「なんとなく・・・・ 」 ではありません。
自分のせいにする癖がついている人間は、「ああ、私がスカートを、膝下丈にしてたら良かったんだ。」 とか 「最初にヘンなところ触られた時に、私が強く怒っていれば良かったんだ。」 などと考えます。
そうしていたら、確かにセクハラは続かないで、そこで終わったかも知れません。
ですから、理論的に間違っていると言うわけには行きません。
私に言わせりゃ、悪いのは100% 加害者が悪いのですが・・・・・ それでは例にならないので、100歩ゆずってチョットは、被害者も悪い事にしましょう。(笑)
やってみて欲しい 「ルーティーン」 とは、自分が悪かった、自分に責任があるなどと思った時に、『どっちが、どのくらい悪いのか』 簡単なグラフにしてみることです。
頭の中だけでもいいですが、紙か何かに書いた方が、より明確に認識できると思います。
こうして実際に図にすると、どっちが悪いか分かりやすいですよね?
まあ、6 : 4 くらいでこちらも悪いならば、そんなに仕返ししなくてもいいかと思いますが、上の図のように、8 : 2 ぐらいになったら、もう相手の方が、文句無く悪いのです。
それなりの 「責任を取る」または 「処罰を受ける」 責任があると言ってもいいでしょう。
75%越えが、「相手に責任を取らせるライン」 などと、あらかじめ設定しておきますと、自分が悪いと思ってガマンしていい場面か、それではいけない場面かの判断が、簡単にできると思います。
言葉を変えれば、「ここのラインまで来たら、自分のせいと言うのはおかしい」 というラインを、ハッキリさせる手順を用意しておいて、自分の責任としなくてもいい場面を、気がつきやすいようにするという事です。
面倒ですか? ・・・・・・ そうですね。 全く同感です。(笑)
でも、うつ病患者は真面目で責任感が強く、違う表現を使えば、マニュアル通りに
動くのは得意な方だと思います。
「自分も責任があるから、我慢しておこう」 と、よく思う方だな~と思っている人は、「待てよ、責任分担の可視化をしてみよう」 と、一旦立ち止まる癖をつけると、人生転落スパイラルからも、もしかしたら抜けられるかも知れないです。
使えそうでしたら、お試しください。
ちなみに、私自身は責任分担 5:5 でも、ムカついたら仕返しはするので、こんな面倒な事はいたしません。(大笑い)
そもそも 「私の責任」 とは、あまり考えない方ですね。
・・・・・ 責任感は、あるつもりなんですけどねぇ。(苦笑)
そもそも、『責任を取る』 という行為は、その能力がある人間がするべき事です。
例えば、赤ちゃんがおもらしをしても怒られませんし、自分で洗濯しなさいとも言われません。
小学校になったら、パンツくらい自分で洗いなさい!と怒られるかも知れませんが、赤ちゃんにその責任を負わせるのは、酷な話です。
人間には、その能力があって、初めて責任が生じるのです。
無論、私は謙虚な人間ですから、自分にそんなに大した能力は無いと思っていますし、責任を取れと言われても、困るんですよ~~ (笑)
・・・・・ なんで、うつ病になってるのかな~?
責任感が強く、ガマン強い人間は、自覚がない場合も多いと思います。
よく 「自分の責任だ」、「自分のせいだ」などと考えてしまう人は、要注意だとも思います。
お大事にどうぞ。
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