うつ病にかかったら、365日、疲れが取れないのが当たり前になる。

 

残暑お見舞い申し上げます。

熱帯夜ほどでなくても、まだ時々暑い日は寝苦しかったりしておりますね。

 

 

「良く眠れなくて、朝も疲れが残る時は、XX コーワゴールドα!」 ・・・・ といった、栄養剤は沢山ありますし、疲れを取る食材、入浴剤、アロマオイルなどなど、日本はそういう商品であふれております。

 

 

しかし、テレビCMで 「これを飲むと、朝スッキリ!」 とやっているような商品は、あくまでも、それなりに健康な人向けの商品であって、うつ病患者向けではありません。

 

 

栄養ドリンクを一本飲んだら、改善されるような簡単な病には、厚生労働省は医療費補助など出さないのです。

 

 

うつ病の通院治療を受けておられる方は、自立支援医療制度をご利用だと思いますが、窓口での支払いは3割から、1割に減額してもらえます。

 

 

できる限り患者にお金を払わせたい、あの健康保険組合が、お金を出すと言うのは、大変な病気だという証拠です。

 

 

処方箋が必要ない栄養ドリンク剤が、全く効かないとは言いませんが、普通の人間に効くほどには、うつ病患者には効きません。

 

 

うつ病は個人差が大きいので、誰でもという事はほぼないですが、これは断言していいと思います。

 


しかし、私もうつ病を発症して、数年間・・・・  いや7~8年ぐらいの間、「良く眠る」 とか 「疲労に効く栄養剤」 などの疲労回復方法が、自分には効かないみたいだという事は、なかなか理解ができませんでした。

 

 

うつ病の疲労は、うつ病が治れば無くなりますが、うつ病が治らないうちは、他方面からの努力では、よういに改善しないのです。

 

 

眠れなくても疲労は残りますが、超良く寝た~~♪ という朝でも、疲労は無くなりません。

 


良く眠れたから、いつもより 「まし」 と言う事もない気がします。

 

 

今日は朝から、ゴロゴロするばかりで何もしなかったな~という時も、疲労は無くなりません。

 

 

これほど何もしてなくて、睡眠も取っているのに、なんでまだ疲れてるんだろう、、、、 と、分けがわからないほど、うつ病の疲労感は無くならないのです。

 



逆から言えば、うつ病が良くなると、疲労も無くなるという事です。

 

 

もう 10年ばかり前になりますが、フルタイムの週 5日働く仕事につけるまで、うつ病が良くなって来た事がありまして、その時、「あの何もやる気にならない、激しい疲労感は、本当にうつ病のせいなんだ~」 と、私はやっと納得しました。

 


子供の頃から、「疲労とは、疲れる事をした際に、体が疲労して脳が疲労を感じる」 というような常識を信じていたため、うつ病は症状として疲労感を感じると、言葉では分かっていても、正しく認識できていなかったようでした。

 

 

しかし、フルタイムで毎日働けるような体調になると、療養中には何もしなくても感じた疲労が、全然無くなるわけです。

 

 

不思議でした、あの時は。年齢も上がってるので、むしろ疲れていいはずなのにね。(笑)

 


現在、再発後何年も経っておりますが、朝起きてから数時間は立ち上がったり、座ったりして活動する気にならないほど疲労が残っているので、腹ばいでゴロゴロしながら、パソコンでブログなど書いております。

 

 
うつ病がかなり治っていた時期は、朝起きると平気で服を着替えて、お化粧をして、バスや電車を乗り継いで、出社する事が出来たのですが、今はそんな普通の事が、夢のように思えます。

 


人によっては元気でも、「起きてから 1時間くらいは、ダラダラしないとエンジンがかからないのよね~」 というような人もおりますが、私は起き上がったら最短 15分で、スーツをバッチリ来て家を出られるくらいな、目覚めのいい人間でもありまして・・・・・・

 


ともかく、朝起きた時に 『疲労が残ってるな~』 なんて事は、元気であれば無い種類の人間だったのですねぇ。

 

 

まあ、たまに深夜まで飲んでいた、次の日などは疲労がとれませんが、それは普通なので問題ではありません。

 

 

「そういえば、うつ病になる前はこんなだったなぁ」 などと、その時あらためて思い出したような覚えもあります。

 

 

そういう、元気な状態に戻った期間があったため、うつ病の疲労感は 「体が活動した事によって、起こった疲労ではない」 と、やっとこさ確信が持てました。

 

 

『沢山働いたり、激しいスポーツをしたり、または頑張って勉強したりといった、活動によって疲労は起こる物。』 という固定観念を、ついに払拭したのだとも思います。

 

 
うつ病の疲労とは、脳の中で起こっている事であって、体は疲れていないのです。

 

 
脳が勝手に 「疲労があるから、体が動かないぞ~」 という意識を、持ってしまっているために、患者は疲労を感じてしまっているようなイメージだと思います。

 


そもそも、うつ病は脳の機能障害で、情報伝達物質 (主にノルアドレナリンセロトニン)が仕事をサボっていて、疲労ややる気のなさが起こると言われています。

 

 

これがどこかで「疲労回復したよ~」 という信号を、止めちゃってるんでしょうかねぇ?

 

 
または、疲労したサインとして分泌されるような脳内物質が、うつ病のせいで大量流出してしまっているとか・・・・・まあ、このへんの詳細は、研究者がまだ調べているようです。

 

 

私には脳がハッキングを受けて、誤作動しているような感じにも思えます。これはあくまでもイメージですけどね。

 


ともかく、実際に脳の中で、どんなメカニズムで疲労感が起るのかは、まだ分かりません。

 

 

しかし、脳を治さないと疲労は取れないと、結論するのはいいと思います。

 

 

病のメカニズムは、素人に解明出来る分けありませんから、医者さんにまかせるとして、「こういう症状がある」 と分かっていれば、それに対する対策は何か考えられますよね。

 

 


患者側が出来る事は、、、、、

 

1) 疲労が改善しない事に、絶望しない。

2) ストレスが溜まるので、疲労をおして活動しない。

3) うつ病が治るのを、根性で待つ。

 

 

こんなもんでしょうね。 ショボいですか?(苦笑)

 

 

ちなみに、私がいう 「根性で待つ」 とは、具体的に言えば毎日ゴロゴロして、脳を休めるような、簡単な事しかしないで暮らす、という意味です。

 

 
経験から言えば、うつ病は健常者が言うような 『努力』 を、すればするほど悪化しやすく、闘病を長びかせることが多いのです。

 


「頑張れば、前と同じく働けるかも知れない」 などという考えは、うつ病治療中は危険ですので、絶対にやめて欲しいとも思います。

 

 

うつ病患者に出来る努力とは、いかに何もしないで暮らすか、いかにダラダラ暮らす事を我慢するのか、いかに働けない苦脳に耐えるか ・・・・・・  ここら辺の、あまり努力に見えない闘いこそが、努力が必要なところだと思います。     

 

 

そもそも、仕事のストレスでうつ病になってしまうような人は、平均的に真面目で、しっかり働いて来た人で、それに誇りを持って、生きて来た性格だと思います。

 

 


そういう性格の人間にとっては、真面目に (世間体が悪くない程度に) 働くことの方が、家でゴロゴロして、ニートと呼ばれているよりも、100倍楽なのです。

 

 

言葉を変えれば、働かない事は苦痛です。

苦痛だからこそ、耐える努力が必要になるのです。

 

 

時には長時間残業をしていた方が、気が楽かもしれないですよね。

私はそう思います。

 

 

仕事、そもそも好きだったしねぇ。

 

 

ダラダラゴロゴロ暮らして、自分が何もせずに年を取るのを、イライラしながら眺めるのが、うつ病の基本的な闘病スタイルとも言えます。

 

 

まったく、嫌な病です。

 

 


お大事にどうぞ!

 

 

 

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・・・・・ う~ん、 結局、疲労はうつ病が治る以外に、改善方法がないから耐えろという話しでしたね。
ぜんぜん解決になっとらんな~ (´・ω・`)