うつ病の眠れない症状と、対処法の提案 (長期闘病中の、患者の意見です)
うつ病の療養中は「どうしたら早く治りますか?」 とたずねると、医師は「よく休養を取ることです。」 「頭と体をよく休ませましょう。」 などといった事を言う場合が多いと思います。
私の経験では良く眠れても、そんなに回復が加速するとは思えませんが、、、、
まあ、良く眠れるのは悪い事ではありません。
しかし、この 「良い睡眠をとりましょう」 というアドバイスは、眠れなくて困っている人間には、もの凄いプレッシャーです。
眠れない事が気になって、眠れなくなる事もよくあります。 (苦笑)
うつ病になると、大した悩みではなくても、不安にさいなまれやすいので、「良く眠らないと、治らない~~」 というような、脅迫観念を持ってしまう可能性もあります。
また、うつ病患者はもともと真面目な人が多いので、不必要なほど無理をしてでも、良く眠って早く治そうなどと考えます。
睡眠薬づけになったり、アルコール依存症になったりする場合もあると聞きます。
「眠れないと マズイ」 と思うのは、よけいにプレッシャーが大きく、大きなストレスにつながりますので、あまりおすすめ出来ない状態です。
では、眠れない時どうするか?
私は眠るのを一度あきらめて、他の事をやってみます。
漫画でも、テレビでも、スマホでゲームでも・・・・ いっそウォーキングでもいいので、しばらく眠る努力をやめてみると、そのうち眠くなります。
20時間経っても眠くならなければ、30時間遊んでいたらいいと思います。
人間、最後は眠れるものです。
24時間眠れないかも知れませんが、42時間もすればさすがに眠くなってきます。
眠くなってから寝た方が、深く眠れるので返っていいかもしれません。
私が発病から12年くらいかかってあみ出した、必殺技なのでお試しください。(笑)
さて、そうは言っても、起きているのも辛い時はあります。
眠りたいけど、眠れない。 他の事をするのも辛い。
そんな時は、眠っていなくてもとりあえず横になっているのが、休養になりますのでおすすめです。
そもそも 人間の睡眠とは、外から入って来る情報を遮断して、脳を休めている状態です。
部屋を暗くして、あまり物を見なくするだけでも、脳は休まります。
視覚はとても大量の情報を、脳に送っておりますので、これを止めるだけで、脳は処理する情報がガクンと減るのです。
目を閉じれば、もっと情報量は減ります。
耳栓でもして、音を遮断するのもいいかもですね。
うつ病は脳の機能に障害が発生し、脳内の情報処理が正常に出来なくなる病です。
正常に情報を処理できない脳に、どんどん情報を送るのは、夏バテした胃袋で、焼肉食べ放題をやるようなものです。(苦笑)
眠ると外から入る情報がとても少なくなるので、眠りが重要というのは確かですが、眠れないのならば、多少でも流入する情報を減らすのは、合理的な休息の方法です。
尚、肉体の疲労に関しては、眠っていても、目は覚めていても、横になって入れば疲労回復の効果があるそうですので、大丈夫です。
最近の疲労学会 (本当にある学会) の研究では、横になった時の疲労の回復度合いは、睡眠時と覚醒時にほぼ差はないという、報告もされております。
まあ、数値で見ると 2~3%の差があるのですが、人間の感覚で感知するほどの、大きな差ではないといった程度の、違いしかないので、気にしないといけないレベルではないんですね。
ですから、横になって目を閉じるだけでも、人間はそうとうの疲労回復にはなるのです。
でも、眠れないのに目を閉じているのも、暇でしんどいですか?
暇で耐えられない人は、あきらめて遊ぶのがいいでしょうねぇ。
テトリスを 9時間もやれば、必ず疲れて眠れます。 (これは冗談)
確かにちゃんと眠れれば、それに越した事はありません。
しかし19年間、うつ病が治ったり再発したりしながら、わずらい続けている私の経験から言えば、一週間や二週間眠れなくても、回復のスピードには大差はありません。
「眠らないと、眠らないと!」 と思ってイライラする方が、よっぽど辛いストレスです。
うつ病はどんなに頑張っても、1~2ヶ月で完治するものではありませんので、一週間くらいで回復する、インフルエンザや盲腸とは、回復の進行スピードが違います。
一日一日と病状が良くなる事は無いし、よく養生してたから予想より1日早く出社出来た、というような時間感覚で、病状の改善はありません。
病状は月々で比べれば、多少良くなったかな~というくらいで、一週間以内で変わる病状は、突発的なものと考える方が妥当です。
数週間から、数ヶ月間程度、睡眠が不安定になったからと言って、『長期間、ずーっとおかしい! どうしよう~?』 と焦るほどの事ではないのです。
ちなみに、うつ病ゆらいの睡眠障害は、私の経験ではほうっておいても、治療が進めば治ります。
経験則ですが、うつ病の睡眠障害は、眠りを妨げるような配合の脳内物質が、脳の中で出てしまっているというような理由で、眠れないのではないかと思います。
脳内物質ではないかも知れませんから、脳の中で眠りを妨げる現象が起こっている、という言い方をしてもいいかも知れません。
病気の治療が進むにつれ、脳は正常な働きをするようになりますので、睡眠も健康な人のような睡眠に、戻ってくるのだと思います。
うつ病になる前から、睡眠障害をもっておられるような方は、別の治療が必要かも知れませんが、元気だった時は普通に眠れていたという人は、不眠になったり、昼夜逆転などという事になっても、ほっておくのをお勧めします。
かく言う私は、こういうアドバイスをしてくれる人がおりませんでしたので、寝る前にホットミルクとか、カモミールティとか、昼間日光浴とか、タマネギの香りで寝つけるとか・・・・・
まあ、イロイロ眠りを改善する努力はいたしました。
睡眠導入剤を飲んだ時期もあります。
「ほっといても治る」 というのは、その研究成果 (19年かかったッス) なので、騙されたと思って、お試しいただければ幸いです。
お大事にどうぞ~zzz
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